グランディアとラクシーナを徹底比較！寿命と価格の真実

一生に一度かもしれないキッチン選び、絶対に失敗したくない。

でも正直、カタログだけではタカラの「グランディア」とパナの「ラクシーナ」、どちらが自分に合うのか迷って決めきれないですよね……。

実は、両者の「設計思想」の違いを知れば、選択は驚くほど簡単になります。

今回は、後悔ポイントや価格差を含めてグランディアとラクシーナを徹底比較しました。

当記事を読めば、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけるための決定的な判断基準を得ることができますよ！

グランディアとラクシーナ徹底比較！使い勝手の違い

	タカラ グランディア	パナソニック ラクシーナ
素材・耐久性	高品位ホーロー （鉄＋ガラス）	スゴピカ素材＋木質 （有機ガラス系）
掃除・手入れ	ゴシゴシ擦れる 汚れても安心	隙間がない サッと拭くだけ
調理機能	家事らくシンク （洗う・切るが楽）	トリプルワイドIH （盛り付けが楽）
収納スタイル	マグネットで 自由自在	仕切り・スタンドで 整理整頓
食洗機(2025)	海外製60cmは 施工の工夫が必要	純正フロント オープン対応
価格・値引き	定価：安い 値引：少ない	定価：高い 値引：大きい

デザイン：家具のような美しさかホーローの光沢か

まずはキッチンの「見た目」についてです。

結論から言うと、リビングの家具や床との一体感を重視するならパナソニックの「ラクシーナ」、いつまでも変わらない清潔感と輝きを求めるならタカラスタンダードの「グランディア」がおすすめです。

ラクシーナの強みは、なんといってもデザインのバリエーションです。

最近のトレンドである「つや消し（マット）」な質感や、本物の木のような手触りを再現するのが非常にうまく、リビング側から見たときにキッチンだけが浮いてしまうことがありません。

まるでおしゃれな家具のような佇まいを実現できるため、オープンキッチンにする方から絶大な人気があります。

一方、グランディアは「ホーロー」という鉄とガラスを融合させた素材を使っているため、基本的にはツヤツヤとした光沢があります。

以前は「少しデザインが古いかも？」と言われることもありましたが、2025年に向けて印刷技術が進化しており、リアルな石目調や木目調も選べるようになりました。

それでも、やはり表面はガラス質なので、光を反射するキラキラした感じになります。

つまり、流行りのカフェ風インテリアや北欧風を目指すならラクシーナの表現力が勝りますが、水回りらしいピカピカした清潔感を「一生モノ」として保ちたいなら、グランディアの普遍的な美しさが適しています。

ショールームで実際に光の当たり方を見てみるのが一番の近道ですよ。

＼まずは気軽に最寄りのお店で見学しよう！／

掃除しやすいのは？素材の強さと形状の勝負

掃除のしやすさに関しては、どちらも非常に優秀ですが、アプローチが真逆です。

「汚れてもゴシゴシ擦（こす）ってリセットしたい」ならグランディア、「そもそも汚れがたまらない形状がいい」ならラクシーナを選びましょう。

これが日々のストレスを減らす大きな分かれ道になります。

グランディアの最大の特徴は、素材が「ガラスと鉄」であること。

表面が非常に硬いため、金たわしで擦っても傷がつきません。

例えば、レンジフードや壁に油汚れがこびりついてしまっても、洗剤をつけてガシガシ擦り落とすことができます。

「掃除をサボってしまっても、後から力技で新品同様に戻せる」という安心感は、忙しい共働き家庭にとって最強の味方です。

対するラクシーナは、「スゴピカ素材（有機ガラス系）」という撥水・撥油性に優れた素材を使用しています。

さらにすごいのが「スキマレスシンク」という構造です。

カウンターとシンクの間に継ぎ目（隙間）が全くないので、カビや汚れが入り込む場所そのものがありません。

汚れる前にサッと拭けばキレイになる、というスマートな掃除が可能です。

ただし、ラクシーナの素材はホーローほどの硬度はないため、鋭利なもので傷がつかないよう注意が必要です。

逆にグランディアは、衝撃で「欠け」るリスクがあります。

自分の掃除スタイルが「溜めてから一気にやる派」ならグランディア、「毎日こまめに拭く派」ならラクシーナ、という選び方が後悔しないコツです。

料理の手間：トリプルワイドIH対家事らくシンク

毎日の料理の手間をどう減らすか、ここでも両メーカーの思想がはっきりと分かれます。

コンロ周りの作業を快適にしたいならパナソニックの「ラクシーナ」、洗い物や下準備を効率化したいならタカラスタンダードの「グランディア」に軍配が上がります。

ラクシーナを選ぶ最大のメリットと言えるのが、3つのコンロが横一列に並んだ「トリプルワイドIH」です。

一般的な三角形の配置と違い、手前に約16cmのスペースがあります。

ここにお皿を置いて、フライパンから直接盛り付けができるので、床への油ハネや汁垂れが劇的に減ります。

また、二人並んで料理をしても肘がぶつからないので、夫婦やお子さんと一緒にキッチンに立つ家庭には最高の環境です。

一方、グランディアはシンク周りの効率化に特化しています。

「家事らくシンク」は、シンクの中にスライド式の台が付いており、まな板を置いて野菜を切ったり、揚げ物の衣付けをしたりできます。

汚れる作業をシンクの中で行えるため、カウンターが水浸しや粉まみれになりません。

調理後の拭き掃除の手間が驚くほど減ります。

料理の中で「加熱調理や盛り付け」にストレスを感じているならラクシーナのトリプルワイドIHが、「野菜を洗ったり切ったりする下準備と、その後の掃除」が面倒だと感じているならグランディアの家事らくシンクが、あなたの家事を助けてくれるはずです。

	タカラ グランディア	パナソニック ラクシーナ
効率化の主役	家事らくシンク （シンク周り）	トリプルワイドIH （コンロ周り）
最大のメリット	カウンターが汚れない 水浸しを防げる	手前スペースが広い 2人で並んで料理可
こんな人に 最適	野菜の泥や水切りの 掃除が面倒な人	盛り付けや配膳を スムーズにしたい人
注意点 （デメリット）	シンク内の部品を 洗う手間がある	魚焼きグリルが 付けられない

長持ちする寿命は？20年後の劣化リスクを比較

キッチンは一度買ったら20年、30年と使い続ける高価な買い物です。

耐久性という観点で見ると、タカラスタンダードの「グランディア」が圧倒的に有利です。

なぜなら、見えない骨組み（キャビネット）までホーロー、つまり「鉄」でできているからです。

一般的なシステムキッチン（ラクシーナを含む）の本体は、木質系材料で作られています。

もちろん防水加工はされていますが、長年使っていると配管からのわずかな水漏れや、湿気によってカビが生えたり、木が腐ったりするリスクはゼロではありません。

これがいわゆる「キッチンの寿命」です。

しかし、グランディアは「まるごとホーロー」なので、湿気を吸うこともなければ、腐ることもありません。

特にシンク下の収納は、濡れたボウルやザル、調味料などをしまう場所です。

グランディアなら、醤油をこぼしても染み込まず、サッと拭けば元通り。

湿気がこもりやすい梅雨の時期でも、カビのにおいに悩まされることがありません。

理論上は、表面のガラス質が割れない限り、半永久的に使える素材です。

もちろん、ラクシーナも適切なメンテナンスをすれば長く使えますし、20年後にはリフォームで最新機能に入れ替えるという考え方もあります。

しかし、「一生モノとして、見えない部分の腐食におびえたくない」という安心感を何よりも優先するなら、グランディアの耐久性は他社にはない唯一無二の価値と言えます。

＼まずは気軽に最寄りのお店で見学しよう！／

収納の自由度：マグネット活用か計算された仕切り

最後に、毎日の使い勝手に直結する「収納」の違いです。

ここでのキーワードは「自由自在なマグネット」か、「最初から計算された使いやすさ」かです。

自分流にカスタマイズしたい人はグランディア、整理整頓が苦手でメーカーにお任せしたい人はラクシーナが向いています。

グランディアの最強の武器は、キッチンパネルや引き出しの底、扉の裏まで「あらゆる場所にマグネットが付く」ことです。

例えば、お玉やフライ返し、調味料、タブレットなどを、目の前の壁にマグネットで貼り付けて「コックピット」のように自分だけの使いやすい配置を作れます。

収納グッズ（山崎実業のtowerシリーズなど）を使って、入居後にいくらでも収納を増やせるのが魅力です。

一方、ラクシーナは引き出しの中の仕切りが非常に優秀です。

「スタンドイン収納」といって、フライパンや鍋を重ねずに「立てて」収納できるパーツが標準でついてきます。

これにより、使いたい鍋をワンアクションでサッと取り出せます。

さらに、引き出しが奥まで全開になる「ワンダフルオープン」のおかげで、奥に入れた物も一目でわかります。

グランディアは引き出しの内部がシンプルな分、自分で工夫する必要があります。

対してラクシーナは、何も考えなくても誰でも綺麗にしまえる設計になっています。

「壁面収納を駆使したい」ならグランディア、「引き出しの中をスッキリさせたい」ならラクシーナ、という視点で選ぶと失敗がありません。

グランディアとラクシーナの比較で見えた価格と選び方

食洗機事情：2025年最新動向と設置の壁

キッチン選びで今、最も注目されているのが「食洗機」です。

結論からお伝えすると、海外製のような大容量の「フロントオープン食洗機」を入れたいなら、2025年はパナソニックの「ラクシーナ」が一歩リードしています。

その理由は、2025年2月にパナソニックが自社製の「幅45cmフロントオープン食器洗い乾燥機」を発売し、これがラクシーナにも正式対応したからです。

これまで「フロントオープン＝海外製（ミーレなど）」というイメージがありましたが、海外製は故障時のメンテナンスや部品調達に不安を感じる人も少なくありませんでした。

しかし、パナソニック純正であれば、日本のメーカーならではの安心感と、キッチンと同じ面材で揃えられるデザインの統一感が手に入ります。

一方、タカラスタンダードのグランディアについては、少し事情が複雑です。

人気の「ミーレ製60cm食洗機」を入れたいという要望は多いのですが、グランディアはキャビネットの規格上、メーカー公式には「設置不可」となっているケースがほとんどです。

もちろん、リフォーム会社によっては独自にキャビネットを加工して設置してくれる場合もありますが、それはあくまで「改造」扱いになります。

メーカー保証の対象外になるリスクや、追加の高額な工事費が必要です。

「絶対にミーレを入れたいけれど、キッチンはホーローがいい」という場合は、グランディアではなく上位モデルの「レミュー」を検討するか、リスクを承知で施工店を探す覚悟が必要になります。

つまり、食洗機を重視するなら、「純正で安心して大容量を使えるラクシーナ」か、「施工の壁を乗り越えてでもホーローにこだわるグランディア」か、という選択になります。

毎日の皿洗いを誰に任せたいか、じっくり考えてみてください。

	タカラ グランディア	パナソニック ラクシーナ
パナ製フロントオープン （2025新製品）	× 不可 （規格外）	◎ 対応 （公式オプション）
海外製60cm （ミーレなど）	△ 要・独自施工 （メーカー保証外）	△ グレードによる （上位推奨の傾向）
面材（扉）の 統一感	合わせるのが困難 （ホーローのため）	完璧に揃う （純正品のため）
導入ハードル （施工・メンテ）	高い （施工店探しが必須）	低い （普通の工事でOK）

口コミと評判から見るユーザーの「後悔」ポイント

カタログには良いことしか書かれていませんが、実際のユーザーの口コミを見ると、リアルな「後悔」ポイントが見えてきます。

両者の不満の傾向は、「予想外の出費」か「機能とのミスマッチ」にはっきりと分かれます。

まず、グランディアを選んだ人の後悔で多いのが、「見積もりが思ったより高くなった」という声です。

グランディアは標準仕様でも十分高品質ですが、便利なオプションをあれこれ追加していくと、金額が跳ね上がります。

また、使い勝手の面では「シンク下のゴミ箱」に関する不満が見られます。

引き出しを開けてから、さらにゴミ箱の蓋を開けるというツーアクションが地味にストレスになるようです。

ゴミ箱はあえてキッチンに組み込まず、外に出すプランも検討すべきでしょう。

対して、ラクシーナの口コミでは、便利だと思って採用した機能が「自分には合わなかった」というケースが散見されます。

例えば、人気の「センサー水栓」。

「意図しないタイミングで水が出て袖が濡れた」「猫が通っただけで反応する」といった誤作動にイライラする人がいます。

また、トリプルワイドIHの手前にある操作盤が、調理中にお腹に当たって邪魔だという意見もあります。

これらの後悔を防ぐためには、自分の性格を知ることが大切です。

ゴミ捨てのアクション数や、機械任せの機能にストレスを感じないか。

「みんなが良いと言っているから」ではなく、「自分の生活スタイルに合うか」をシビアにチェックしましょう。

特にラクシーナの操作盤は、身長や体格によって感じ方が大きく変わるので、必ず実機で確認することをおすすめします。

＼まずは気軽に最寄りのお店で見学しよう！／

価格とコスパ：定価と実勢価格の差額を検証

キッチン選びで最も分かりにくいのが「価格」です。

「定価」だけを見るとタカラスタンダードの方が安く見えますが、実際にリフォーム会社から出てくる「見積もり金額」を見ると、逆転現象が起きることがよくあります。

これには、業界特有の「値引き率」のからくりが関係しています。

タカラスタンダードは「適正価格」をポリシーにしており、最初から定価を安く設定しています。

その代わり、そこからの値引きはほとんどありません。

「定価＝ほぼ販売価格」と考えると分かりやすいでしょう。

一方、パナソニックなどの他メーカーは、定価を高めに設定し、そこから大幅に値引きをして販売するスタイルが一般的です。

例えば、定価100万円のグランディアと、定価150万円のラクシーナがあったとします。

グランディアは値引きが少なく90万円、ラクシーナは半額近くまで値引きされて85万円になる、といったことが現場では頻繁に起こります。

つまり、「定価が高いラクシーナの方が、最終的には安く買える」というケースが珍しくないのです。

コスパの考え方も人それぞれです。

「20年後もキャビネットが腐らない」という耐久性にお金を払うならグランディアのコスパは最強ですし、「最新の食洗機や便利なIHを安く手に入れる」ならラクシーナのコスパが高くなります。

重要なのは、カタログの定価を鵜呑みにしないことです。

必ずリフォーム会社に現地調査を依頼し、「コミコミ価格」で比較検討してください。

そうしないと、本当のお買い得商品は見えてきません。

※以下の表は一例です。

	タカラ グランディア	パナソニック ラクシーナ
カタログ定価	100万円 （安めの設定）	150万円 （高めの設定）
想定値引き率	約10% OFF （値引渋い）	約45% OFF （値引大きい）
本体実勢価格	90.0万円	82.5万円
施工費（仮）	25.0万円	25.0万円
見積もり総額	115.0万円	107.5万円

タカラ「グランディア」がおすすめな人の特徴

ここまでの比較をふまえて、タカラスタンダードの「グランディア」がドンピシャにハマる人の特徴をまとめました。

一言で言えば、「水回りの不安を徹底的に排除したい、堅実派のあなた」におすすめです。

グランディアを選ぶべき最大の理由は、やはり「ホーロー」です。

湿気によるカビや腐食、ニオイ移りといった、キッチンの見えない部分の劣化を気にしたくない人には、これ以上の選択肢はありません。

「キッチンは消耗品ではなく、一生使う資産だ」と考えるなら、躯体（くたい）まで鉄でできたグランディアが最高のパートナーになります。

また、掃除に対して「毎日こまめにするのは無理だけど、やる時は徹底的にキレイにしたい」というタイプの方にも向いています。

油汚れを放置してしまっても、ホーローなら洗剤と金たわしでリセットできます。

この「いつでもやり直せる」という精神的な余裕は、忙しい毎日に大きな安心感をもたらしてくれます。

デザインの選択肢はラクシーナほど多くないかもしれませんが、近年のモデルは木目調や石目調もリアルになり、十分に高級感があります。

流行を追いかけるよりも、「10年後、20年後も変わらない美しさ」を大切にしたいなら、迷わずグランディアを選んでください。

きっと、その頑丈さに助けられる日が来るはずです。

＼まずは気軽に最寄りのお店で見学しよう！／

パナソニック「ラクシーナ」がおすすめな人の特徴

最後に、パナソニックの「ラクシーナ」が最適な人の特徴です。

こちらは、「キッチンをインテリアの一部として捉え、最新機能で家事を効率化したいあなた」におすすめです。

ラクシーナの魅力は、なんといっても「空間との調和」と「家事の時短」です。

リビングから丸見えになる対面キッチンの場合、家具や床と色味を合わせられるデザイン性の高さは大きな武器になります。

マットな質感やトレンドカラーを取り入れ、「見せるキッチン」を作りたいなら、ラクシーナの表現力には敵いません。

機能面でも、トリプルワイドIHによる「二人で並べる広さ」や、スキマレスシンクによる「サッと拭くだけの掃除」は、毎日の家事負担を確実に減らしてくれます。

特に、2025年からは純正のフロントオープン食洗機が選べるようになったため、「家事は家電に任せて、自分の時間を増やしたい」と考える共働き世帯には最強の布陣となりました。

「木製キャビネットは腐るかも？」という心配があるかもしれませんが、日本の住宅設備メーカーの防水技術は非常に高く、通常の使い方で簡単にダメになることはありません。

むしろ、20年経ったらライフスタイルに合わせて最新のものにリフォームすればいい、と割り切れるなら、「今、この瞬間の快適さと美しさ」を最大化できるラクシーナがベストな選択です。

グランディアとラクシーナを徹底比較！寿命と価格の真実：まとめ

今回、タカラスタンダードの「グランディア」とパナソニックの「ラクシーナ」を徹底的に比較しました。

結論として、湿気や汚れに強く、「一生モノの頑丈さと安心感」を求めるならグランディアが最適です。

一方で、インテリアとしての美しさや、トリプルワイドIHなどの「最新機能による家事の効率化」を優先するなら、ラクシーナがベストパートナーとなるでしょう。

価格面では、定価の差だけでなく、値引き率を含めた「実勢価格」での検討が重要です。

カタログのスペックだけで悩まず、最後は必ずショールームで実物に触れてみてください。

「自分たちの生活スタイルに合うのはどちらか」を肌で感じることで、後悔のない選択ができるはずです。

＼まずは気軽に最寄りのお店で見学しよう！／