「グランディア」と「エーデル」、どちらも魅力的なホーロー製ですが、「結局、何がどう違うの?価格差に見合う価値はあるの?」と迷ってしまいますよね。
実は、デザインだけでなく「家事の手間をどれだけ減らせるか」に、選ぶべき決定的な差があるんです。
ここを見落とすと、入居後に「もっと便利にできたのに」と後悔することになりかねません。
当記事を読めば、あなたにぴったりのキッチンはどちらなのかを知ることができますよ!
- マットなグランディアかレトロなエーデルか、理想のデザインが見つかる
- 隙間のないシンクを選び、毎日の掃除時間を大幅に短縮する方法
- 憧れの海外製食洗機(ボッシュ)をスムーズに導入できるモデル
- 見えない内部構造の差から、数十年後も安心な耐久性を比較できる
- 機能と予算のバランスを見極め、コスパで後悔しない選択ができる
グランディアとエーデルの違いは?デザインや機能で比較
| 比較項目 | グランディア | エーデル |
|---|---|---|
| 製品タイプ | ホームビルダー向け (高機能パッケージ) |
一般リテール向け (高コスパモデル) |
| デザイン 質感 |
マット・木目調 モダン・ホテルライク |
ツヤあり・単色 レトロ・可愛い |
| 家事らく シンク |
対応(◯) 隙間なし・3層構造 |
非対応(✕) 一般的なシンク |
| 海外製食洗機 (ボッシュ等) |
公式対応(◯) 専用プランあり |
設置困難(△) 物理的な制約あり |
| キャビネット 内部構造 |
オールホーロー (湿気に最強) |
木製+ホーロー底板 (十分な耐久性) |
マットなグランディアとレトロなエーデルのデザイン比較
キッチン選びで最初に気になるのは、やはり見た目の印象ですよね。
毎日立つ場所だからこそ、自分のテンションが上がるデザインを選びたいものです。
グランディアとエーデル、この2つは同じタカラスタンダードの製品ですが、デザインの方向性はまったく異なります。
結論から言うと、今のトレンドを取り入れたおしゃれな空間にしたいなら「グランディア」、どこか懐かしくて可愛らしい雰囲気が好きなら「エーデル」がおすすめです。
まず、グランディアの最大の特徴は「マットな質感」を選べることです。
最近のインテリアは、リビングとキッチンがつながった空間が主流になっており、家具のような落ち着いたデザインが好まれています。
グランディアには、木目調や抽象柄のマットなカラーが豊富にそろっていて、シックで洗練されたキッチンを作ることができます。
取っ手も、扉の上部にスッキリと収まる「レール引手」を選べるので、モダンでかっこいい雰囲気が好きな方にはぴったりです。
一方で、エーデルのデザインは「レトロで可愛い」のが魅力です。
こちらはホーロー特有のツヤツヤした光沢感が前面に出ています。
昔ながらの七宝焼きのような温かみがあり、パステルカラーなどの明るい色がよく映えます。
取っ手も、丸みを帯びた「ハンドル引手」が標準で、これがまた愛らしいアクセントになっているんです。
このように、どちらが優れているというよりは「好みの世界」で分かれます。
ただ、グランディアはビルダー向け商品ということもあり、上位モデルに近い高級感のあるデザインがパッケージされていることが多いのがポイントです。
デザイン選びのポイント
- グランディア:家具に馴染むマットな質感と、直角的なシャープなデザイン
- エーデル:ホーローらしいツヤ感と、丸みのある優しいフォルム
- 取っ手の形状:レールですっきり見せるか、ハンドルをアクセントにするか
もし、Instagramで見るような「ホテルライク」な内装や、かっこいい「インダストリアル」な雰囲気に憧れているのなら、迷わずグランディアを選んだほうが理想のキッチンに近づけるでしょう。
逆に、実家のキッチンのような安心感や、明るくポップな空間作りを目指すなら、エーデルの普遍的なデザインがしっくりくるはずです。
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家事らくシンクなら隙間なしで掃除しやすい
キッチンの掃除で一番ストレスが溜まるのはどこでしょうか?多くの人が「シンクと調理台のつなぎ目」と答えます。
このわずかな段差や隙間に汚れが入り込むと、爪楊枝や歯ブラシを使わないと取れなくなってしまいますよね。
掃除のしやすさを最優先に考えるなら、グランディアで選べる「家事らくシンク(アクリル人造大理石)」のシームレスな構造が圧倒的に有利です。
グランディアの大きなメリットは、ワークトップ(天板)とシンクを同じ素材で一体化できる点にあります。
特に「アクリル人造大理石シンク」を選ぶと、天板とシンクの間に継ぎ目がまったくない「シームレス接合」が実現します。
指でなぞっても段差を感じないほど滑らかなので、汚れが溜まる場所そのものが存在しません。
サッと一拭きするだけで掃除が終わるので、毎日のリセットが驚くほど楽になります。
一方、エーデルの場合は基本的にステンレスシンクや、標準グレードの人造大理石シンクが採用されます。
これらは構造上、どうしてもワークトップとの接合部に「枠(フランジ)」や段差ができてしまいます。
もちろん、タカラスタンダードの製品なので汚れには強いのですが、構造的な「隙間のなさ」という点ではグランディアに軍配が上がります。
知っておきたい「隙間」の話
- シームレス(グランディア):段差ゼロ。汚れが溜まる場所がない。
- オーバーシンク等の接合(エーデル):わずかな段差がある。黒ずみの原因になりやすい。
- 素材の差:アクリル人造大理石は変色にも強く、美しさが長持ちする。
また、シンク自体の素材感も異なります。
グランディアで選べるアクリル人造大理石は、なめらかで温かみのある肌触りが特徴です。
食器を置いたときの音も静かで、高級感があります。
エーデルのステンレスも実用的で素晴らしい素材ですが、水垢が目立ちやすいという側面もあります。
「とにかく掃除の手間を減らしたい」「キッチンを常に新品のようにピカピカに保ちたい」という潔癖な視点を持つ方にとっては、グランディアのシームレス構造は、お金を出してでも手に入れる価値がある機能だと言えるでしょう。
毎日の「拭き掃除」の回数が減ることは、長い目で見れば大きな時間の節約になります。
料理の手間が減る「家事らく」機能はグランディアのみ
「料理が好きだけど、後片付けは面倒くさい」と感じている方は多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのが、タカラスタンダード独自の機能「家事らくシンク」です。
重要な違いとして、この「家事らくシンク」を選べるのはグランディアだけで、エーデルには対応していないという点を覚えておきましょう。
これが料理の効率を大きく左右します。
家事らくシンクとは、シンクの中が3層構造になっている特殊なシンクです。
「洗う・切る・捨てる」という作業を、すべてシンクの上だけで完結できるように設計されています。
例えば、野菜を洗ったら、そのままシンクの上にセットした「スライドまな板」でカットし、野菜くずはそのまま下の「ゴミポケット」へ落とすだけ。
まな板からゴミ箱へ移動する間に、床に水滴や野菜の切れ端が落ちる…なんてことがなくなります。
このように、「汚れる作業」をすべてシンク内で行えるのが最大のメリットです。
調理台(ワークトップ)が汚れないので、料理が終わった後に台拭きでゴシゴシこする手間が激減します。
また、シンクの底に食材が直接触れないので、衛生面でも安心です。
パスタの湯切りも、シンクに戻り湯が跳ね返ってくる心配がありません。
家事らくシンクで変わる料理の常識
- まな板の下がシンクなので、水洗いがスムーズ。
- 硬いカボチャなども、力が入れやすい高さで切れる。
- 魚のウロコ取りや揚げ物の準備も、シンク内なら掃除が簡単。
エーデルの場合は、一般的な形状のシンクになります。
もちろん、オプションの水切りカゴなどは付けられますが、3層構造のようなシステマチックな使い方はできません。
そのため、これまでのキッチンと同じように、調理台を広く使って作業することになります。
もしあなたが「料理の効率を劇的に上げたい」「調理後の掃除時間を半分にしたい」と考えているなら、エーデルではなくグランディアを選び、家事らくシンクを導入することが正解です。
これは後からリフォームで追加することができない機能なので、最初の選択が肝心です。
| 比較ポイント | グランディア (家事らくシンク) |
エーデル (標準シンク) |
|---|---|---|
| シンクの 構造 |
3層構造 (立体的に使える) |
1層構造 (平面で使う) |
| 野菜を切る 場所 |
シンクの上 (周りが汚れない) |
調理台の上 (水や粉が飛び散る) |
| ゴミ捨て 動線 |
そのまま下へ (まな板からスライド) |
ゴミ箱へ移動 (運ぶ時に水が垂れる) |
| 衛生面 清潔さ |
食材が底につかない 衛生的 |
ザルなどが底に触れる 一般的 |
内部までホーローのグランディアは長持ちで寿命も長い?
タカラスタンダードのキッチンといえば「高品位ホーロー」ですが、実は見えない部分の構造にグレードの差があることをご存じでしょうか。
長く安心して使いたいなら、上位機種と同じ設計思想で作られているグランディアのほうが、より耐久性が高いと考えられます。
カタログなどでは両方とも「ホーローキッチン」と紹介されていますが、グランディアはホームビルダー向けの商品として、タカラの最上位モデル(レミューなど)に近い「堅牢な構造」を与えられているケースが多いのです。
具体的には、キャビネットの骨組みや引き出しの裏側など、普段は見えない細部まで徹底してホーロー素材が使われています。
一方、エーデルは一般市場向けのエントリーモデル(普及機)という位置づけです。
もちろん「まるごとホーローキャビネット」というキャッチコピー通り、主要な部分はホーローでできていますが、コストを抑えるために一部の構造が簡略化されていたり、パーツのグレードが異なったりする場合があります。
見えない部分のグレード差に注意
- 構造の堅牢さ:グランディアは上位機種譲りの設計であることが多い。
- 湿気への強さ:骨組みがホーローなら、湿気で腐ることは絶対にない。
- 防臭効果:ニオイが染み込まないので、数十年後も清潔。
日本のキッチンは高温多湿な環境にさらされます。
特にシンク下は湿気がたまりやすく、木製キャビネットだと10年、20年経つうちにカビが生えたり、底板がたわんだりするリスクがあります。
しかし、鉄とガラスでできたホーローなら、湿気を吸うことがありません。
シロアリの被害に遭うこともなく、ニオイも染み込まないため、理論上は「家を取り壊すまで使える」ほどの寿命を持っています。
グランディアを選んでおけば、この「鉄壁の守り」を最大限に享受できます。
エーデルも他メーカーの木製キッチンに比べれば圧倒的に丈夫ですが、グランディアのほうがより「一生モノ」に近い品質を持っていると言えるでしょう。
「一度リフォームしたら、もう二度と買い替えたくない」「子供や孫の代までキレイなままで残したい」という長期的な視点で考えるなら、構造自体がハイスペックなグランディアへの投資は、決して高いものではありません。
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海外製食洗機(ボッシュ)を入れるならグランディア一択
最近の家づくりにおいて、「海外製の大型食洗機を入れたい!」という要望が爆発的に増えています。
特にドイツ製の「ボッシュ(BOSCH)」や「ミーレ(Miele)」は、予洗いが不要で、鍋もフライパンも丸ごと洗える洗浄力が大人気です。
もしあなたが海外製食洗機の導入を検討しているなら、迷わず「グランディア」を選んでください。
エーデルでは導入が非常に困難だからです。
グランディアは、カタログにも載っている通り、公式に「ボッシュ製食器洗い乾燥機」に対応しています。
幅45cmタイプだけでなく、大容量の幅60cmタイプも美しく収まるように専用のキャビネットが用意されているのです。
面材(扉のデザイン)もキッチン全体と統一できるため、まるで最初からそこにあったかのような完璧な仕上がりになります。
エーデルは、基本的に国内メーカー(パナソニックや三菱電機など)の食洗機を入れることを前提に設計されています。
海外製食洗機は日本製とはサイズや配管の構造が大きく異なるため、エーデルのキャビネットには物理的に収まらないことが多いのです。
無理やり大工工事で改造して入れることも理論上は不可能ではありませんが、キッチンの強度が落ちたり、メーカー保証の対象外になったりするリスクがあります。
海外製食洗機を入れるメリット
- 予洗い不要:カレーがついたお皿もそのまま入れてOK。
- 大容量:1日分の食器と調理器具を夜にまとめて洗える。
- デザイン:フロントオープン式で、食器の出し入れがしやすい。
「食洗機は家事の時間を生み出す最強の家電」です。
ここに妥協してしまうと、入居してから毎日「やっぱり大きい食洗機にしておけばよかった…」と後悔することになりかねません。
ボッシュやミーレを入れて、食器洗いから解放された生活を送りたいのであれば、グランディア(もしくは上位のトレーシア・レミュー)が唯一の選択肢となります。
これはデザインの好み以上に、生活スタイルを決定づける重要なポイントです。
マグネット収納やゴミ箱問題の使い勝手はどう?
タカラスタンダードのキッチンを選ぶ最大のメリットとも言えるのが「マグネット収納」です。
これについては、グランディアもエーデルも共通して「どこでもラック」などの便利なアイテムを使えます。
キッチンパネル(壁)はもちろん、引き出しの表面や内部、レンジフードに至るまで、あらゆる場所に磁石がくっつきます。
おたまを吊るしたり、調味料棚を好きな位置に作ったりと、自分だけのコックピットを作る楽しさはどちらを選んでも変わりません。
しかし、使い勝手の面で一つだけ注意したいのが「シンク下のゴミ箱問題」です。
これは特にグランディアでよく聞かれる悩みですが、構造上注意が必要です。
最近は、シンクの下をオープンな空間にして、そこにゴミ箱を置きたいという方が増えています。
しかし、グランディアやエーデルのシンク下には、排水管や目隠しのための「幕板(まくいた)」や構造材が出っ張っていることがあります。
これにより、思ったよりも高さに余裕がなく、「ゴミ箱のフタが全開にならない!」というトラブルが起きやすいのです。
ゴミ箱設置の落とし穴
- 高さ制限:フタを開けた時の高さを計算しないとぶつかる。
- 構造の干渉:奥にある配管などが邪魔で、ゴミ箱が奥まで入らないことも。
- 対策:スライド式のフタや、観音開き(左右に開く)タイプのゴミ箱を選ぶ。
特にグランディアのようなビルダー向け商品は、配管スペースなどの取り方が独特な場合があります。
プランニングの段階で「ここにこのサイズのゴミ箱を置きたい」と具体的に伝え、メジャーで高さをしっかり確認しておくことが大切です。
また、収納量に関しては「ホーローキッチンは収納が少ない」という口コミを見かけることがありますが、これは木製キッチンほど複雑な加工ができないため、デッドスペースができやすいからです。
しかし、マグネットを使って扉の裏側まで収納スペースに変えることができるので、工夫次第で収納力はいくらでもアップできます。
結論として、「マグネットの便利さは互角」ですが、「ゴミ箱の配置」だけは事前のシミュレーションが必須です。
ここさえクリアすれば、どちらを選んでも片付けやすいキッチンになりますよ。
価格や口コミから見るグランディアとエーデルの決定的な違い
実際に使っている人のリアルな口コミと評判
カタログやショールームで見るだけでは分からないのが、実際に生活してみた後の「リアルな感想」です。
グランディアとエーデル、それぞれのユーザーがどのような点に満足し、どこに後悔しているのか、口コミの傾向を分析すると見えてくるものがあります。
結論からお伝えすると、満足度の高さは両者とも非常に高いですが、「後悔しているポイント」の種類が違います。
まず、共通して絶賛されているのは、やはり「掃除のしやすさ」と「マグネット収納」です。
「揚げ物をしても壁をサッと拭くだけで終わる」「子供が油性ペンで落書きしても消せた」という感動の声は、どちらのモデルを選んだ人からも聞こえてきます。
これはタカラスタンダードの「高品位ホーロー」が持つ共通の強みですね。
しかし、グランディアを選んだ人の口コミで時折見られるのが、「ゴミ箱の置き場所に困った」という意見です。
グランディアは収納力が高い反面、シンク下の配管スペースや幕板(目隠し板)の構造がしっかりしており、背の高いゴミ箱を置こうとするとフタがぶつかってしまうことがあります。
「もっと詳しくサイズを測っておけばよかった」という声は、これから選ぶ人にとって貴重な教訓になるでしょう。
一方、エーデルを選んだ人の口コミでは、「機能面での妥協」に対する後悔が散見されます。
特に多いのが食洗機に関するものです。
「予算を抑えるためにエーデルにしたけれど、浅型の食洗機では鍋が入らず、結局手洗いしている」「海外製の大型食洗機に憧れていたけど、エーデルでは無理だと言われた」といった声です。
導入後に「やはりあっちにしておけば…」と感じるのは、毎日使う機能面での不足を感じた時が多いようです。
よくある「後悔」のパターン
- グランディア:ゴミ箱スペースの高さ不足、オプションを盛りすぎて予算オーバー。
- エーデル:食洗機の容量不足、シンクの段差汚れ、デザインが少し古風すぎた。
- 共通:マグネット収納を買いすぎて、壁がごちゃごちゃしてしまった。
逆に、エーデルのデザインに関しては「実物を見たらレトロで可愛かった」「この丸い取っ手が愛おしい」という熱烈なファンも多く、愛着を持って長く使っている方が多いのも特徴です。
口コミから分かるのは、グランディアは「機能性を追求する人」、エーデルは「愛着とコスパを重視する人」に適しているということです。
自分がどちらのタイプに近いか、先輩ユーザーの声を参考にシミュレーションしてみることが大切です。
失敗しないためには、悪い口コミこそしっかりとチェックし、「自分なら許容できるか?」と問いかけてみてください。
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実質の差額は?価格とコスパのバランスを検証
キッチン選びで避けて通れないのが「お金」の話です。
「グランディアとエーデル、結局どっちが得なの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
ズバリ結論を言うと、初期費用を抑えたいならエーデルですが、高機能を求めるならグランディアのほうが「実質的なコスパ」は高くなります。
この「実質的」というのがポイントです。
実は、この2つのキッチンは価格の決まり方が根本的に異なります。
エーデルは「リテール品(一般市販品)」と呼ばれ、カタログに定価が載っており、誰でも購入可能です。
例えばI型255cmの基本セットなら定価で60万〜90万円程度。
ここから工務店ごとの値引きが入るので、かなり手頃な価格で導入できるのが魅力です。
予算重視のリフォームには最強の味方と言えます。
一方、グランディアは「ビルダー向け商品」です。
これはハウスメーカーや工務店が「年間に何棟も建てるから安くしてね」という契約で仕入れている特別モデルのようなものです。
そのため、一般向けのカタログ価格とは違う「業者ごとの特別価格」が設定されています。
ここからがマジックのような話なのですが、もしエーデルを使って、グランディアと同じ仕様(アクリル人造大理石シンクやハイグレードなレンジフードなど)に近づけようとオプションを追加していくとします。
すると、積み上がった総額が、最初からそれらがパッケージされているグランディアの価格を超えてしまうという「逆転現象」が起きることがあるのです。
価格のイメージ比較
- エーデル(素の状態):圧倒的に安い。とにかく安くホーローを使いたいならこれ。
- エーデル(フルオプション):割高になる可能性大。機能を追加するほどコスパが悪化。
- グランディア:中身は高級機に近いのに、価格は抑えめ。パッケージとしてのお得感が強い。
つまり、建築会社から「うちは標準でグランディアが入っていますよ」とか「プラス数万円でグランディアに変更できますよ」と提案された場合は、間違いなくグランディアを選んだほうが「お得」なのです。
それは、本来ならもっと高いはずのスペックを、ビルダー特別価格で手に入れられるチャンスだからです。
ただし、リフォーム店によってはグランディアを取り扱えない(提携していない)場合もあります。
その場合はエーデル一択になりますが、エーデルの魅力はなんといっても「腐らないホーローキッチンが、手の届く価格で手に入る」こと。
高級なオプションを付けなくても、基本性能だけで十分元が取れる素晴らしい製品です。
見積もりを見る際は、単なる合計金額だけでなく、「その金額の中に何が含まれているか(シンクの種類や食洗機のグレードなど)」をしっかり見比べて、コストパフォーマンスを判断しましょう。
| 項目 | グランディア | エーデル |
|---|---|---|
| 価格の 決まり方 |
ビルダー特別価格 (建築費に含まれる) |
一般カタログ価格 (定価 × 値引き率) |
| オプション 追加費用 |
パッケージ化 されているため割安 |
一つずつ積み上げるため 割高になりやすい |
| 初期コスト (導入費) |
やや高い (中価格帯〜) |
安い (低価格帯〜) |
| コスパの 最終結論 |
高機能を求めるなら 最強のコスパ |
予算を抑えるなら 最強のコスパ |
グランディアがおすすめな人は「機能と時短」重視
ここまで様々な違いを見てきましたが、「結局、私にはグランディアが合っているの?」と迷っている方もいるはずです。
グランディアを選ぶべきなのは、「家事の時間を徹底的に短縮したい人」そして「最新のインテリアトレンドを取り入れたい人」です。
現代の生活は忙しく、キッチンに立つ時間は少しでも短くしたいもの。
グランディアは、そんな共働き世帯や子育て世代の強力なパートナーになります。
その最大の理由は、やはり「海外製食洗機(ボッシュ)」と「家事らくシンク」の存在です。
「予洗いなしで食器を放り込み、寝ている間に洗い終わる」。
この生活スタイルを実現できるのは、公式にボッシュに対応しているグランディア(またはそれ以上の上位機種)だけです。
また、「家事らくシンク」を使えば、野菜を洗う・切る・捨てるという工程がスムーズになり、調理後の拭き掃除も激減します。
これらは単なる「便利な機能」ではなく、「自分の自由な時間を買う」ための投資と言えます。
1日15分の時短だとしても、1年で約90時間、10年で900時間もの自由時間が生まれるのです。
グランディアはこんな人にピッタリ
- 共働きで忙しく、食器洗いは機械に任せたい人(ボッシュ導入希望)。
- 掃除が苦手で、シンクの隙間の汚れを絶対に見たくない人。
- リビングからキッチンが見えるので、家具のようなマットなデザインにしたい人。
デザイン面でも、グランディアは非常に優秀です。
最近流行りの「グレーインテリア」や「ブラックジャパン」といったシックな内装には、エーデルのツヤ感よりも、グランディアのマットな質感がよく馴染みます。
レール引手ですっきりとした見た目にすれば、生活感を消したホテルライクな空間も演出可能です。
もしあなたが、キッチンを単なる「料理をする場所」ではなく、「LDKの主役となるインテリア」であり「家事を自動化するコックピット」と考えているなら、迷わずグランディアを選んでください。
多少予算が上がったとしても、毎日のストレスを消し去ってくれる機能性には、価格以上の価値があります。
「あの時、ケチらずにこっちにしておいて良かった」と、数年後に必ず思えるはずです。
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エーデルがおすすめな人は「予算とレトロ」重視
一方で、エーデルが最適な選択肢となるのはどのような人でしょうか。
それは決して「グランディアが買えない人」ではありません。
エーデルを選ぶべきなのは、「予算を抑えつつ、一生モノの耐久性を手に入れたい堅実派」そして「レトロで可愛い雰囲気が大好きな人」です。
エーデルの最大の強みは、なんといっても「コストパフォーマンスの良さ」に尽きます。
システムキッチンの価格はピンキリですが、エーデルの価格帯で、これほど耐久性の高い素材(高品位ホーロー)を使っているキッチンは、他メーカーを含めても他にありません。
木製キッチンと同じくらいの予算で、水にも湿気にも負けず、シロアリも寄せ付けない「鉄とガラスのキッチン」が手に入るのです。
特に、今のキッチンのレイアウトを変えずに、古くなった設備だけを新しくしたいというリフォームの場合、エーデルは最適です。
余計な工事費をかけず、製品代も抑えられるため、浮いた予算を他の部屋のリフォームや新しい家具に回すことができます。
エーデルはこんな人にピッタリ
- 予算は限られているが、絶対に長持ちするキッチンが欲しい人。
- 海外製食洗機や特殊なシンクは不要で、シンプルに使いたい人。
- ホーロー特有のツヤツヤ感や、丸みのある可愛いデザインに惹かれる人。
また、デザインの面でもエーデルには根強いファンがいます。
最近のキッチンはシュッとした直線的なデザインが多いですが、エーデルの扉や取っ手には、どこか懐かしい丸みがあります。
ホワイトやピンク、ライトグリーンなどのパステルカラーを選ぶと、北欧雑貨やアンティーク小物が似合う、カフェのような優しい空間になります。
「最新のカッコいいキッチンよりも、温かみのある台所が好き」という方には、グランディアよりもエーデルのほうが満足度は高いでしょう。
「機能はシンプルでいい。でも、丈夫さだけは譲れない」
そんな質実剛健な考えを持つ方にとって、エーデルは最高の相棒になります。
マグネット収納を使えば、使い勝手は後からいくらでも自分好みにカスタマイズできます。
「足りない機能は工夫でカバーする」というDIY精神がある方にとっても、エーデルは遊べるキッチンです。
無理に高いモデルを選ばなくても、タカラスタンダードの「ホーローの良さ」を一番手軽に、かつ十分に味わえるのがエーデルの凄さです。
自信を持って選んでください。
| 判断基準 | グランディア (機能・時短派) |
エーデル (予算・愛着派) |
|---|---|---|
| 最優先 事項 |
家事の時短 (効率重視) |
初期予算 (コスパ重視) |
| 食洗機の 希望 |
海外製(ボッシュ) を絶対に入れたい |
国内製で十分 または不要 |
| 掃除への スタンス |
潔癖レベル (隙間汚れを許せない) |
標準レベル (普通の掃除でOK) |
| 好みの テイスト |
ホテルライク かっこいい・マット |
カフェ風・レトロ かわいい・ツヤ感 |
【タカラスタンダード】グランディアとエーデルを比較!時短派か予算重視か!:まとめ
タカラスタンダードの「グランディア」と「エーデル」の決定的な違いは、機能の拡張性とデザインの方向性にあります。
グランディアは「家事らくシンク」やボッシュ製食洗機といった高機能オプションに対応しており、毎日の家事を徹底的に時短したい共働き世帯などに最適です。
マットな質感で、最新のインテリアにもよく馴染みます。
対してエーデルは、ホーローの耐久性を抑えた価格で実現した高コスパモデルで、レトロで可愛らしいデザインが魅力です。
結論として、機能性とモダンさをとるなら「グランディア」、予算と温かみをとるなら「エーデル」が正解です。
どちらも汚れに強いホーロー素材である点は共通ですので、ご自身の生活スタイルに合わせて選んでみてください。
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